那須・茶臼岳
日時:2005年3月20日(日)
天気:晴れ
メンバー:N脇(単独)
コースタイム:大丸温泉駐車場8:00・・・峠の茶屋8:40・・・峰の茶屋9:40〜50・・・茶臼岳10:40〜50・・・峰の茶屋11:30・・・峠の茶屋12:00〜20・・・大丸温泉駐車場12:50
今年になって山らしい山にも行かずに3月も後半になってしまった。この3連休は天気がいいので、久しぶりに構えて雪山山行を行うことにした。
7時半に大丸温泉についたが、ここまで道路には雪がなく苦労しないでたどり着けたので良かった。駐車場にはすでに車が数台あり、山支度を整えている登山者がたくさんいた。早速支度をして出発する。一応ワカンをもってきたが、これだけ登山者が来ていればトレースもしっかり固められているだろうと車にしまった。
雪はたくさんあるが、しっかり締まっていて何処を歩いても沈まない。久しぶりの雪上歩行に心がはずむ。
雲ひとつない青空から照る太陽の日差しは強く、すでに顔が焼けだしているような気がする。ロープウェイの駅に着くまでにだいぶ汗をかいてしまった。毛糸の帽子では暑くていつもの白いタオルを頭に巻いて、歩き出した。
露岩帯に出るまで雪は多かったがやはりしっかり締まっていて無雪期より歩きやすい。露岩帯ではアイスバーンになっているところもあるので雪のないところを選んで歩いた。
峰の茶屋直下の沢のトラバースのところでアイゼンをつけているパーティーがいた。雪は固く締まってすべれば下まで流されるようなところだが、わずかな距離の雪渓だ。慎重にキックステップで足場を削って5メートルほど進むと安定したトレースに乗れた。そのあとはまた露岩の上を歩いてすぐに峰の茶屋に着いた。
風もそよ風程度で穏やかな峰の茶屋だ。ベンチに座ってパンを食べてから、ストックをピッケルにかえた。気温はさほど冷たくないが頭に巻いたタオルも少し凍っていたので毛糸の帽子に替えて行動再開。牛ヶ首の分岐に来たところで一応アイゼンをつけて歩き出した。露岩の上をアイゼンで歩くのはバランスはいるがそれにしてもあまりにもヨタヨタしてしまう。こんなにも自分はバランスが悪いのだろうかと落ち込みそうになる。少し行くとやっと雪の上に乗れた。暫くは硬い雪の上をアイゼンの爪をサクサク刺しながら歩いていく。しかし、アイゼン歩行が下手なのか、ふくらはぎの筋肉がヒーヒーいうので、ゆっくり歩いていく。
茶臼岳に近づくとまた雪がなくなり、露岩歩きになる。
先ほどまでいい天気だったが、このころには青空がなくなり、太陽には暈がかかっていたが、頂上の展望はきいていた。遠く飯豊の山がまっ白に映えていた。
暫く頂上を堪能してから下山だ。峰の茶屋直下の雪渓を過ぎてからアイゼンをはずした。剣が峰下のトラバースでは3人パーティーが、トラバースせずに剣が峰に向かって登りだしている。雪崩を心配して稜線上を行こうとでもいうのだろうか。一方で、朝日岳に行ったらしい単独行がトラバースして戻ってきた。それを見て安全と考え直したのか、3人パーティーも戻ってきてトラバースに移行した。そういえば、雪崩に関する本を買って、最初の数ページを読んで中断が続いているが、ちゃんと読まなければと思いながら、アイゼンをしまい、ピッケルをストックにかえて、一気に峠の茶屋まで降りた。
誰もいない峠の茶屋の駐車場でちょうどお昼になったので、ベンチでゆっくり行動食をとってから大丸温泉まで降りた。駐車場につくと車が満車になっていて路肩にまで車が停まっていた。
好天に恵まれ、那須岳で風もなく雪の状態も良く、久々の高い山もいいコンディションで無事下山できた。このあと装備を解いて、板室温泉によって心と身体を癒して本日の山行計画を終了した。