基礎技術講習実技:山の歩き方@古賀志山


●日時:2003/4/20(日)
●目的:山の歩き方の知識を各自チェックし、実践してみる。
●参加者:A藤、S石、N脇、Y住、A野、K木、M瀬、M本、H塚、T越、K川
●行動予定、班編制:
5:00屏風岩ヒュッテ集合(天候不問)
5:30赤岩山西登山口車デポ地まで同一行動後、各班に分散する。
 1班:鞍掛峠ー古賀志ー赤岩山ー西登山口 L S石、A野、K木
 2班:森林公園駐車場ー中尾根ー559ピークー郡司ルートー西登山口 L N脇、Y住、T越、M本、K川
 3班:古賀志山完全縦走逆コース:半蔵山ー鞍掛山ー古賀志ー赤岩山ー猿岩ー西登山口  L A藤、M瀬、H塚

●以下メールより抜粋、編集

■1班報告

【コースタイム】鞍掛峠出発6:18ー鞍掛山頂上7:16ー古賀志山頂上12:25ー下山3:00 *雨の為、不動岩へ下山ー林道から下山口へ迂回。

●S石
  古賀志の地図読み・ルートファインデングは難しいですね。
  参加された方はガスで視界がほとんど無い中、地図と磁石の使い方、ルートの探し方の実際を体験出来たものと思います。
  机上で話や説明を聞いて、理解したつもりでも実際の山を前にすると机上とは全然異なり、ルートを探し出すのは難しいものです。
  地図上でルート・地形を読んで来ることの大切さを実感されたことと思います。
  今回のようにガスの中でも間違ったルート選択を突き進む前に気がつき正しいルートを探せれば、登山の安全性はあがります。

●A野ーーS石さん、今日はありがとうございました!筋肉が痛いです。

■2班報告

●Y住
 M瀬さんからお聞き及びと思いますが、岩稜コース組は、11時20分頃車デポ地点に下山しました。後見役の3氏(M本、N脇、K川)にさんざんお世話になったというか、地図読みしなければならないところは、ほとんど3人の誰かに助けてもらったようなもの。
 559ピーク先の登山道を離れてからは、かなり迷走したのですが、特にK川さんの地図読みの鋭さに助けられコース通りにいけました。
 でもおかげでずいぶんと勉強になりました。また、地図読み実地訓練をぜひ組んでいただけたらと幸いです。

■3班報告

コースタイム】6:10半蔵山北側麓発ー6時45分 登山開始後 425ピークー7時11分 502.1半蔵山ー9時37分 鞍掛峠ー10時11分 鞍掛山ー12時42分 古賀志山手前の559ピークー13時27分 富士見峠ー13時40分 古賀志山ー14時48分 赤岩山ー廃屋ー15時40分 デポ車着

●M瀬
 昨日の古賀志全縦走はそれまでの山行きで一番きつかったようで、次の日は久々の心地よい筋肉痛でした。しかし、足裏が刺激されたためか、頭はすっきりしていました。きつさは足袋と漬物石(http://www.fukuji.net/tukemono/120-16.htm)によるものでした(それと歯肉炎)。慣れない足袋は、登りはいいのですが、くだりは足先があたり、歩くのが苦痛で、雨にぬかるんだ土の道ではよく滑りました。
 雨に煙る古賀志山はなかなか素敵でした。低山でも充分楽しめますね(←えらそう)。

●A藤
 基礎技術講習 実技@古賀志参加のみなさん。11名3パーティーそれぞれ別行動でしたが、各パーティーとも無事下山を確認し ております。お疲れ様でした。6時過ぎスタートで、9時頃からは雨だったので全員雨山登山も経験できたのでは ないでしょうか?
 
 私たちは、今は亡きS藤仙人を偲んで、記憶をさかのぼる、というような意味合いを込めて2000.2.6の「厳冬期古賀志完全縦走」を逆コースで辿りました。M瀬君先頭でルートファインディングしながらの進行で、練習としてはルートミスしても知ら せず、とことんつき合った方が良いのですが、流石にそれだけの時間と体力の余裕は なく、途中からルートミスの時にチェックという形で進みました。それでも長いコースだった ので結構練習になったと思います。(M瀬君は更に、10kgの漬け物石をザックに いれて地下足袋での雨中ボッカトレ、偉い!)
  記憶をさかのぼるなどといった割に、祠など要所を除いて前回辿った尾根の記憶は殆どなく、しかも逆方向+視界不良でル ートファインディングには気をつかいました。半蔵山から鞍掛峠への下り区間がもっ とも気を使う部分が多く、尾根を一本違えて15分のロス(ただしここでシラキ大量 発生しており、ロスタイムの半分以上はシラキ採りのためというかシラキに誘われて 道をあやまったというか)が一回、またコース屈曲点が確信できず、仮説を立てて歩 測しつつ進行した場所が一カ所(結局推定が合っていたが)ありました。以後は大き なミス無し。尚、仙人様追悼記念山行として、個人的に気にしていた、半蔵山の「お宝隠し場 所」ですが、残念ながら誰かに持ち出されたか、捨てられたかのようで、何も見あた りませんでした。
  しかし雨とはいえ長い縦走なのに山中誰にも会わず、これは過去の古賀志山行では始めての快挙で、霧と 雨の静かな山と山菜を堪能しました。

 1班のK木さん、A野さんも雨中の長時間山行お疲れさまでした。あのようなコース、気象状況で9時間歩ければ、まあ大抵のハイキングは大丈夫でしょう。古賀志から先も猿岩の三角点の先まで、複数の先行者の足跡があり、時々泥にスリップしている形跡をみて、「おお、苦労してがんばっとるなあ」と3人で言っていた のですが、あれは別人のものだったのですね。

 マーキング考:
 半蔵山〜鞍掛峠の間に、過剰且つ、無秩序につけられた様々なマーキングは、日光 〜足尾の県境縦走路同様に本来の目的を逸脱しているような気がしました。迷っても 命に危険はない里山では、地図が読めればマーキングは無用であり、地図が読めない者にとっては、いろいろな入下山コースのマーキングが入り乱れていると、どれが自 分の歩こうとするルートを示しているのかわからなくなり、逆に道迷いを誘発しかね ません。
 いずれにせよ、マーキング頼りのルートファインディングは、フリークライミング でいえばトップロープクライミングと同等と個人的に位置づけています。ルートファ インディングに興味をもたれた方は、是非リードクライミングレベルを目指してくだ さい。(と偉そうなことを言いますが、クライミングでは私はトップロープ派であり ます。)




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