99.愛犬と初めて歩いた古賀志山    582.8m
期間:2003.9.23  天候:快晴  単独行  地図:大谷
コースタイム:赤川ダム駐車場9:20―富士見峠10:10−古賀志山10:20-10:30−
展望台10:35−559mピーク11:00-11:10−
431mピーク12:50−480mピーク13:20-13:30−
鞍掛山(492.4m)13:55-14:00−大岩展望台14:05-14:30−
鞍掛山登山口14:55−(林道迷いロス30分)−赤川ダム駐車場16:25
山行記録:宇都宮の西北に位置し、さらに今市市へと続く山並。荒々しい岩肌を見せている古賀志山。宇都宮市立森林公園にもなっていて、山麓の赤川ダムを中心に、青少年はもとより、老若男女の憩いの場でもある。ハイキングコースも整備され、訪れる人も県内外を問わず多い。又、ロッククライミングのゲレンデとして、岩場でのトレーニングを重ねる人達も多い山である。
この古賀志山を中心に、赤岩山や鞍掛山を結べば大汗をかきつつ、一日の楽しい縦走が出来る、嬉しい山である。
私はこの古賀志山へは中学時代から登っていたから、登った回数は数えられない程である。
今日は秋の彼岸の中日だったが、前日までの雨が嘘の様な快晴となっていた。
15時までに帰宅出来る山で、愛犬のノエル(ビーグル犬1.8歳)のデビューとしてこの古賀志山を選んだ。
マイカーでは窓を全開にして走ったが、小型のビーグル犬、ノエルは静かに窓の外へ頭を出していた。
9時20分犬にハーネスを着け出発した。出来れば中尾根コースを辿ろうとしたが、最初の岩への取り付きがノエルを抱えてはとても無理だった。やむなく一般コースである、富士見峠への道を登って行った。やはりビーグル犬は猟犬の血筋だった。初めての山登りだったが、喜々として登って行く、私はスピードを抑えるのに苦労する程だった。
杉、桧の植林の中を順調に登り進んだ。
10時10分、富士見峠に到着。ここで休んでいるハイカー達に大歓迎されて、「ノエル」は誇らしくしっぽを振ってこれに答えていた。
私は休まず古賀志山頂を目指し、10時20分山頂に到着。ここで初めて、ザックより用意の器に水を満たし、愛犬に与えた。この山頂には先客が3人いた。何とその中に中学時代からの友、伊藤がいた。互いにびっくり顔だった。
記念の写真を撮ってもらった。そこへ同じく中学時代からの友人の佐藤からの電話。一週間後の南アルプス、甲斐駒ヶ岳と仙丈岳へ同行する二人だったからグッドタイミングの電話だった。
10分後、山頂を降り、展望台へ向かった。やはり犬は岩場が苦手の様である。尻込みをしてしまって、やむなく抱っこして大岩に立ち、筑波山や多気山を始め鹿沼や宇都宮の市街を眺めた。
私の予想以上に山が気に入った「ノエル」だったので、意を強くして鞍掛山までの縦走へ向かった。最初のピーク、559mへは岩場がなかったから、私の後ろをノエルは快調に歩いて来た。11時に到着し、ここで水を与え、パンをやる。一個を直ぐに食べてしまった。ここからは先程までいた古賀志山と展望台が黄金色に染まった田園地帯をバックにして聳えていた。10分後、ピークを降りた。次は春にはヤシオツツジの美しい岩のピークだった。この岩場は苦手な愛犬だったので、又も抱っこしてこれを少しずつ登った。
ノエルはおとなしく抱っこされたままだった。岩を少しずつ、どうにか登り切った。
その後も岩場ではこれの繰り返しだったが、それ以外は至って元気だった。
431mピーク、ここには夫婦が休んでいた。私が降りようとして、念のため聞くと、鞍掛山の方向をそれ、下山する尾根になっていた。お礼を言って先へ進んだ。下りは私が引っ張られて、思わず一回転をしてしまったが、幸いにも怪我はなかった。やれやれである。
さらに鉄塔が見える手前のピークでは方向が今一つ確認出来ない。一度鉄塔側へ進んでみて、鞍掛山を確認し、元のピークに戻り、方向修正をした。鞍掛山手前の480mピークで一息を入れた。ノエルに水とパンを与え、私はバナナ一本だけ、ちょっと寂しい食事だ。
鞍掛山の特徴ある山姿が近くなって来た。桧の樹林帯へ下った後、急坂をゆっくりと登り13時55分鞍掛山頂に到着した。ここは平らで細長いピークで、樹林の中に三角点が埋設され、古い山名板は文字も不鮮明となっていた。
さらに5分先の展望台、大岩へ進みここで休憩とした。あいにく今日は財布を忘れ、途中で購入予定だった、おにぎりはない。ノエルに与えるのは水とソーセージだけ、私はチキンラーメンをのんびりと食べ、今まで歩いて来た、古賀志山頂からの山並を振り返った。
14時30分下山開始。25分で登山口へ到着し、そのまま林道を辿って赤川ダムを目指した。不覚にも途中の林道を間違え、30分をロスしてしまった。
結局、車へ戻ったのは16時25分、林道を1時間半も歩いていた。急ぎシャッツだけを着替えて車を走らせた。
ノエルはさすがに疲れたらしく、助手席で静かに寝息を立てていた。

inserted by FC2 system